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伊砂

 
 伊砂は島の北西部に位置し、南西は坂嶺に、東は伊実久・長嶺に接した字になります。集落の東や南には丘があり、かつてはそこからの湧き水などを利用し、稲作を行っていたという。
 文献等を見る限り、集落に神社はないようである。喜界島で神社がないのは伊砂集落だけのように思われる。立地からして古くからありそうな集落だが、神社がないのは不思議である。
 集落に神社はないが、その代わりグスクが複数ある。遺構としてのグスクは大城久(ウフヌスク)大城久(ウフグスク)ABがあり、小字名としては土城久と大城ノ又がある。遺構としてのグスクは、別ページにて詳述しているので、そちらを参照。
 グスク数については、現在のところ四つと数えます。大城久も大城久ABも鹿児島県埋蔵文化財データベースによると、漢字表記が完全に被っているが、同サイトの地図を見ると、場所が僅かに異なるので別として扱う(疑問がないでもないが)。後者の大城久ABはAとBで場所が違うが、同丘陵状にあるし、単に発掘地点がAとBの二つあるだけのように思われるので、併せて一つして扱う。
 字名の土城久と大城ノ又については、前者は名称からして大城久と別地点にあるように思われる。後者は恐らく大城久の近くにある地点を指すと思うが、遺構としてのグスク周辺にあるグスク地名については、一先ず別グスクとして数えているので、大城久とは別に数えます。なお、大城ノ又に該当しそうな場所は、大城久がある丘陵の南になるであろうか。道路建設のため地形が変わった可能性があるが、大城久の丘陵の南も丘上になっているので、その間は又地形と言えそうである。


     
坂嶺より撮影。なだらかな丘陵となっています。 集落北西側海岸沿いの道  サトウキビ畑 
     
この先が集落です。    
     
思ったより集落は奥にあるようだ。   公民館 
     
集落内 石垣があります。  ガジュマル 
     
  集落の南側県道619号線です。 左側が大城久、右側は別の丘陵。ここら辺なら大城ノ又と言ってもおかしくはないのだがどうでしょう? 
     
バス停 左が大城久です。典型的なグスク地形ではあります。  サトウキビ畑が広がります。