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ティミグスク

 
 ティミグスクはヤグルガーの手前にあるグスクである。ティミバンとも呼ばれる。かつてここに馬の死骸が流れ着いたという伝承がある。
 立地自体は島西海岸の見晴らしのよい断崖上に造られており、遠見番の役割を果たしていたらしい。
 グスクのすぐ南にはグソーと呼ばれる久高島住民の墓地があるように、グスクは墓であることを示しているようにも思われる。グスクの語源とは関係ないかも知れないが、上述のように馬の死骸が流れ着いたというのも死と関わりがあることを暗示しているようにも思われる。
 若干木が生い茂って分かりにくいが、石垣は割と良い状態で保存されている。行き方はミガー・ヤグルガー等の各種ガーへ行く道を通っていると、ヤグルガー手前で左側に獣道が多分発見できると思う。


   
ティミグスク入口 石垣は綺麗に残っています。 
   
両サイドに石垣がありました。 若干自信がないですが、確かティミグスク海側からの景色。
   
眺めはいいです。本島の中城湾がよく見渡せます。これなら遠見番所という解釈が納得がいきます。確か地図で見てもティミグスクがある場所は島が少し先に尖っている形なので、見渡しやすい構造になっています。 夏に来ればもっと気持ちのいいぐらい青い空と海だったでしょう。