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熱田

 
 熱田は大字の上では安富祖に属する集落です。集落は安富祖集落の北東、名嘉真集落の西側にあります。
 熱田と書いてアッタと発音しますが、砂地に多い地名だという。熱田と言えば、名古屋に熱田神宮がありますが、吾湯市(あゆち)が語源らしいから関係はなさそうですね。
 安富祖の先祖が住んでいたという伝承があるようです。それを裏付けるものかは分かりませんが、熱田貝塚が集落内にはある。もっとも、「恩納村誌」では、平安時代までは人がいたが、その後は無人となったのではと記載されている。
 集落内の聖地は特にないのか、字として独立していないからなのか、「沖縄国頭の村落(下)」には特に記載がありません。「恩納村誌」を見ても同様である。熱田御嶽は集落の外にあるが、安富祖集落の人による拝みの対象でしかない。実際、安富祖森グスクに熱田への遥拝所がある。なお、熱田御嶽は「琉球国由来記」にある「アッタ嶽 神名 コバウモリイベナヌシ」のことである。場所は集落の南東の山裾辺りにあるが、行けるかどうかは不明。
 「恩納村博物館紀要第3号」によると、熱田貝塚が安富祖熱田原にあり、貝塚時代後期後半~12世紀の集落跡とのこと。上述「恩納村誌」とは居住時期についてずれがあるように思われる。
 熱田のビーチについては別ページ参照。 


     
国道沿いから見た集落。 公民館っぽい。名前が特に書いてなかったので自信はありませんが。  集落内の風景。 
     
安富祖中学校です。