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テラ屋敷

 
 民宿みなみの北側、区長さん家の南側にある小丘をテラ、テラ屋敷又はテランジョウという。今は痕跡を留めているに過ぎないが、「請島ノート」によると、昭和7年頃にどこからか神社を勧請してきて、出征者の武運を祈ったという。
 神社勧請以前の話は上掲書にも「奄美加計呂間のノロ祭祀」にも見かけないが、テラという名称から、恐らくはそれ以前から聖地であったと思われる。テラの語源は所々で書いているが、下野敏見によると、刹という仏骨を入れる塔の朝鮮語が訛った結果だという(何故朝鮮語なのかという疑問はなくないが)。人骨があったという伝承も上掲書からは窺うことはできないが、探せばどこかに眠っているのかも知れない。


   
遠くから見たら小丘になっています。 民宿みなみの脇から行けます。 
   
入口? かつては階段があったというが、ほとんど残っていない。 
   
南西諸島の他のテラと同様にどこかに人骨が隠されているのだろうか? 上の方は階段が僅かに残っている。 
   
結構上るのも大変です。 頂上です。神社があった場所をテラザシキという。今は面影も僅か。