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平島

　平島はトカラ列島の中心部に位置する島で、唯一トカラ全島が見渡せる島です。平地が全然ないのに平島かと思わなくもないのですが、下野敏見は平べったい島だと述べています。
　平家の落人がトカラで最初に流れ着いた島だと言われており、島の北東部には源氏の追っ手を監視するための番所跡と言われる洞窟が残されています。祭りは旧暦で行われ、今でも中世の頃から続く元服の儀式が行われていると言います。
　下野敏見著「南日本の民族文化誌３　トカラ列島」によると、島の聖地はガラン様、薬師様、オタケノズンサ（御岳の神社）、涼みどん、御祖廟様、北山どん、庭付どん、法眼山、コービラ山、荒神山などがあるとのこと。
　島にめぼしい観光地があるわけではありませんが、泳ぐのならば東之浜が良さそうです（ただし、管理人は台風が近づいていたため泳げませんでした。）。大浦展望台からの眺めはトカラ全島が見渡せるほどであり、絶景です。トカラ全般に言えますが、都会の喧噪を忘れて、美しい空と海を気の向くままに見ていたいのならば是非訪れてみましょう。トカラの他の島にも温泉はありますが、平島にもあかひげ温泉がコミュニティーセンター内にあります。
　島は小さいので、徒歩でも巡れないことはありませんが、浜へ行くにはアップダウンがそこそこあるので、原付などあると便利でしょう。
　島の詳しい情報は村のホームページを参考にしてください。
　なお、当ページは2013年8月に3日間に亘って訪れたときに撮影した写真を元に紹介しています。