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中之島


 中之島は鹿児島港から200km以上南にある十島村の中でも面積・人口ともに最大の島で、村の行政上の中心になる島です。とは言っても人口は200人もいなかったりします。有名な観光地があるわけではありませんが、トカラ列島最高峰の御岳や七ツ山海水浴場があり、海水浴場ではキャンプをすることができます。また、島内には東区温泉・西区温泉・天泊温泉があり、秘湯として一部マニアに人気があるとかないとか。歴史や民俗のことを学びたいのなら、歴史民俗資料館が日之出地区にあるので、是非行ってみましょう。周囲にはトカラ馬牧場や60cmの反射望遠鏡を備えた天文台もあります。
 島の歴史は、タチバナ遺跡があるように縄文時代から人が住んでおり、喜念式・入佐式など琉球・九州双方の土器があり、古代より南北間の交流があった島です。
 現在の中之島は、古い集落である里村・楠木がある西区地区と近年になって奄美からの移住者が中心に作った船倉・サツダ・寄木集落がある東地区、戦後開拓がされた高尾・池原集落がある日之出地区の三つから成り立つ。もっとも、かつては島の北端に白木、同じく北部に古里、東側に七ツ山集落などたくさんあったらしい。
 中之島の拝所は、古い集落である里村・楠木集落を抱える西区に集中してある。特筆すべきは琉球列島に散在するグスクがこの中之島にも三つ確認できることである。グスクの語源やそもそもグスクとは何かを考える上で、トカラ列島にもグスクがあることは管理人としては重要だと考えています。
 なお、中之島の各記事、特に拝所・聖地の所は大部分を「南日本の民族文化誌3 トカラ列島 下野敏見 南方新社」という本に依拠します。トカラ研究の第一人者であります。その他観光情報などは村のサイト村公認(?)サイトなどを参考にして下さい。あとはノエビアのサイトに大量の写真があったりします。
 中之島に行くには、フェリーしかありませんが、台風時期や海の荒れる冬期はダイヤが変わることがあるので注意しましょう。民宿は4軒しかないので、早めに予約を入れることをお勧めします。島内には郵便局と商店はありますが、現金と身の回り品はある程度持って行った方がいいでしょう。一応、自動販売機があるので、飲み物は大丈夫です。また、各民宿は三食が基本ですので、食料の心配はあまり要らないかも知れません。島内の移動手段はなく、自転車を借りることも難しいですし、そもそも坂だらけですので、バイクや車を持ち込める人は、持ち込んだら島内の移動が楽でしょう。


 
 中之島は鹿児島港から下った場合は口之島の次に着く島になります鹿児島本土と奄美大島の中間に近いので、どちら発でも8~9時間ぐらいかかります。
 各ページではグーグルの地図で場所を示していますが、航空写真が詳細ではないため、あまり正確な場所を示せていないのもあります。
 中之島の概要は、村発行のパンフレットより引用すると以下の通り。
面積:34.47km2
周囲:31.80km
東経:129度55分01秒
北緯:29度51分30秒
最高点:979.0m


中之島の集落 楠木集落里村集落船倉集落寄木集落日之出地区西区風景東区風景
集落外風景 西区温泉東区温泉集落前海水浴場船倉海岸風景寄木海岸風景コミュニティセンター中之島港
観光地 トカラ馬牧場与助岩御岳根神岳七ツ山海岸ヤルセ灯台
拝所・聖地  アマグスキイシグスク(椎崎牧場)タカグスキ(大城・小城)地主大明神(八幡様)里村のテラ楠木のテラ阿弥陀本尊島中どんえびす神社ゲーロー
その他 中之島への旅路十島村歴史民俗資料館東区~日之出地区間風景ヤルセ灯台~廃道間道端風景廃道の旅